問題解決のコラム

集中することの大切さ

次の問題を解いてみてください

二つの駅は50マイル離れています。日曜日の午後一時に、それぞれの駅からもう一方の駅に向けて 列車が出発しました。列車が出発したのと同時に一羽の鷹が一方の列車の最前部からもう一方の列車の 最前部に向けて飛び立ちました。鷹は、一方の列車に到着するとすぐに向きを変えて初めの列車に向かい ました。鷹は二台の列車が出会うまで、このように飛び続けました。両方の列車は時速25マイルで走り、 鷹は時速100マイルで飛んだとします。列車が出会うまでに鷹は何マイル飛んだでしょうか。

解説

この問題を見たときの学生の一般的な最初の反応は「いやだなあ、これは数学の応用問題じゃないか。 こんなの嫌いだよ。」とか「何でこんな問題を解かなきゃならないの」「自分がばかに思える」 といったことだそうです。本来、問題を解く時間の大半をこうした消極的な考えが続いてしまうそうです。 これは問題に集中できないことになります。実際、この問題を解くには難しい数学は不要です。 (答えは下部にあります)

ここでの意義は、問題に対する姿勢が問題解決に大きく響くということです。問題に集中することが大切です。 問題から逃げようとする気持ちは、自身の持っている能力を発揮できなくしてしまいます。
注.この問題例は「頭の使い方がわかる本」(HBJ出版)より転載させてもらいました。


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(答え)

二つの列車は同じ速度で向かって走るのだから、駅の中間点で出会うことになる。駅の間隔は50マイル なので半分の25マイル走った地点である。時速25マイルの列車は1時間を要することになる。時速100マイルで 飛ぶ鷹は、100マイルを飛ぶ。


(この項終わり)