問題解決のコラム

【知らなかった「ひらめき」の不思議】

■「ひらめき」が出来る人の脳は特別?■

ひらめきによって「凄い発見をした」また「新しいビジネスモデルを思いついた」などの情報を見ると、 そういう人の脳は特別なんだと思ってしまう。ところが、ある本を読んで、それは全くの思い違いであり、 自分もひらめきの力を持っているのだと解った。このことは非常にうれしい発見である。なにしろ自分にも 「ひらめきが」出来るのだと解ったのだから。
その幸福感を与えてくれた本とは茂木健一郎の「ひらめき脳」(新潮新書)である。

■最先端科学が解明した能の驚きの仕組みとは■

・懸命に考えるときに使われる前頭葉脳がひらめきを起こすのではない
・記憶領域である側頭葉脳において、記憶データは勝手に編集されている
・そこで編集されたデータが、表(前頭葉脳)に浮かび出てくることがひらめきである
・ど忘れの状態とひらめきの構造は似ている

■どうしたらひらめきが出来るのか■

ここが一番知りたいことである。

・気分(脳)をリラックスさせる。根詰めて考えているのは、逆に良くない。
・全く別のことをしている時間にひらめきが起こりやすい。
・散歩している時は「ひらめき」に向いている(自分の哲学の道になる)。
・多くの知識を記憶として持っていることは大切。

詳細は本を買って読んでもらうことで、ここでは述べないが。どうだろう、これだけでもひらめきは特別 な人の能力ではないと思えるのではないだろうか。

■問題解決とひらめきの関係■

問題解決は基本となるステップに添って進める必要はある。しかし良い解決には思考の飛躍(ひらめき)も大切だ。思考の飛躍は単なる思い付きではない。それは長いステップを踏まずに答えに近づくとういうことである。是非とも問題解決にひらめきを使おうではないか。