MECE(ミッシー)
解説
MECEの概念図
MECE(ミッシー)とは"Mutually Exclusive Collectively Exhaustive"の略語で、「それぞれが重複することなく、
全体としてモレがない」という意味です。慣用句では「洩れなく、ダブリなく」となります。
ロジカルシンキングにおいて欠かせない思考法です。
課題に取り組む際、テーマを分類して取り組むことが一般的です。この分類化においては「全体と部分」「部分間の関係」を正しく捉えなければ
なりません。MECEを使うことでクリアできます。
MECEになっていない例
次の図は通勤手段の分類です。MECEになっていない二つの状態を表しています。
漏れがある場合(左図)
分類された三つの手段以外に自転車通勤が考えられる場合です。自転車通勤を加えなくては、求める結果を得られません。「洩れはないか?」の自問により、 思考を広げることで「洩れがない」構造を達成できます。
ダブリがある場合(右図)
バス通勤は公共機関通勤の中に含まれますので、二重データが入りますので、やはり求める結果は得られません。「ダブリはないか?」の自問により、 相互の関係を調べことで、「ダブリのない」構造を達成できます
MECEになっている例
「洩れなくダブりのない」構造となっています。
使用例
- 以下はビジネスで定着しているMECEです。
- 市場の広がりである「3C+1Cの概念」:顧客、自社、競合 +流通チャネル
- 付加価値を生み出す流れ「ビジネスシステムの概念」: 研究→開発→調達→生産→広告宣伝→流通→販売→保守サービス
- マーケティングの要素「マーケティングの4P」: プロダクト、プライス、プロモーション、プレイス
- 事業の位置づけ「ポートフォリオ」:花形、金の成る木、問題児、負け犬
(この項終わり)