アローダイアグラム
解説
アローダイアグラムはPERT(Program Evaluation and Review Technique)を図解化したものです。 PERTは数学的に日程計画の解を出すオペレーションズ・リサーチの方法です。PERTを使えばプロジェクト を最短で完了させることができます。アローダイヤグラムでは、各作業は矢印で表し,矢印の両端に丸印 をつけます。これはイベントといい作業の開始点と完了点になります。各作業を作成ルールに基づいて 連結してゆくことで、全体の作業順序が決まり、同時に最短期間を見つけることができます。
作成法
- 《アローダイアグラム作成の基本ルール》
- すべての作業は両端に必ずイベントが存在する。
- イベントの番号は、矢印のもとの番号の方が先の番号よりも小さい。
- イベントに入る作業がすべて終了するまでイベントから出る作業は開始できない。
- イベントとイベントの間には1つの作業だけを記入する。
- ④において2以上の作業が存在する場合は作業時間0のダミー作業を記入する。
- 作業はループしてはいけない。
作成例
- 作業名とその作業完了に必要な日数(所要日数)を書き出します。
- そしてその作業着手に必要な条件があれば、先行作業として書き込みます。
作業 所要日数 先行作業
W1 6 なし
W2 7 なし
W3 5 なし
W4 4 W1
W5 3 W2
W6 8 W2,W3,W4
W7 10 W2,W3,W4
W8 9 W5,W6
- 作業をイベントにより結合してゆきます。
(アローダイアグラム)
- イベントに最早結合点時刻と最遅結合点時刻を記入し、その差を求めて余裕日数として記入します。
- 余裕日数0の経路がクリティカルパスとなり、最も早く完了できる期間となります。(略)
(この項終わり)