ADOオブジェクトを扱う
ADO(ActiveX Data Object)とはAccessだけでなく、Oracle、MySQLなどの様々なデータベースに対して共通の手法で操作が出来る仕組みです。ADOを使用するためには、参照設定が必要です。
ADO参照設定
Visual Basic Editerから[ ツール ] メニューの [ 参照設定 ] を選択します。
参照設定の画面が表示されますので、Microsoft ActiveX Data Objects ** Libraryを選択して、OKを押します。**の部分はバージョンです。 できるだけ数字の大きいものを選択してします。 [OK] をクリックします。これでADOが使えるようになりました。
基本書式
次はADO接続の基本書式です。処理が終わった後は終了処理を行っておきます。
Public Sub ADOTest()
Dim cn As New ADODB.Connection 'データベースの接続変数
Dim rs As New ADODB.Recordset 'レコードセットの変数
'現在のデータベースに接続
Set cn = CurrentProject.Connection
'サンプルテーブル[T_名簿]に接続
rs.Open "T_名簿", cn
'終了処理
rs.Close: Set rs = Nothing
cn.Close: Set cn = Nothing
End Sub
使用例
次はADO接続でテーブル「T_名簿」に接続して保存されている「名前」を書きだすものです。処理が終わった後は終了処理を行っておきます。
Public Sub ADOTest()
Dim cn As New ADODB.Connection
Dim rs As New ADODB.Recordset
Set cn = CurrentProject.Connection
rs.Open "T_名簿", cn
Do Until rs.EOF
'登録されている「氏名」を全て取り出す。
Debug.Print rs![氏名] '
rs.MoveNext
Loop
rs.Close: Set rs = Nothing
cn.Close: Set cn = Nothing
End Sub
実行した結果です。名前が取り出されました。
(この項終わり)