概要
仮説を立てて行動すること。
仮説とはその時点で「こうすれば、こうなる」という結論をその理由とともに
設定すること。
一般的な「原因解明」次に「行動決定」の流れではなく、「行動決定」次に「検証」の逆の順に進める。これは限られた情報
と時間で、素早い解決をめざして課題に取り組んでゆく方法である。
その特徴は
仮説思考法は早い結論を求めるために行う手段です。従って、詳細な調査、綿密な準備など、元来の問題
解決に必要な段階は踏襲しません。つまり「正確な答え」より「早い結論」を求めることです。
それにより素早い行動に結び付けてゆきます。
仮説思考法の意義は、この「早い結論と行動」が価値を持つ時代背景にあります。反対に「正確な答え」が、
社会の複雑化、情報量の増大、時代変化の激しさなどの時代背景において、求めるには大変な時間と資源を
必要となっていること、また時間をかけて答えを出したときには、潮流は既に変わっていて「正確な答え」の
価値はないということです。
行動を早く実行できることは、二次的な価値も生み出します。実行することで一つの流れが出来、周りにも
協調が起こり大きな流れになります。
進め方
- 問題・課題を設定する
- 仮説を立てる
仮説は取るべき行動を明確に出来るような表現にする - 仮説を検証する
仮説を実行する方法を検討します - 実行する
行動計画を作り進めます
メリットと留意点
《メリット》
- 資源・時間を節約できる
- 不透明な中でも、闇雲に行動することにはならない
《留意点》
- 仮説の検証に時間をかけすぎない。ベストではなくベターで行く
- 単なる思い付きを仮説としないこと。環境・情勢についての判断力をもつこと
(この項終わり)