チェックシート
意義
チェックするだけの簡単な作業で、必要なデータを集められるとともに重大なミスを防止できる
解説
チェックシートとは、調査や点検に必要な項目や点検内容があらかじめ印刷(記載)されている調査用紙です。観察結果を用紙にチェックするのみでデータの収集や点検ができます。
チェックシートには二つの種類があります。一つは現状把握を目的にした記録用チェックシート。もう一つは点検・確認を目的にした点検用チェックシートです。
記録用チェックシート
現状把握を目的にしたチェックシートです。
データを簡単な方法で集めることがポイントとなります。観察内容についてマークを入れたり塗りつぶしたりするだけでデータ収集が出来るように作ります。そのためにはどこにチェックをすれば良いのかをわかりやすく作ります。
次の例は時間ごとの来客数を調査するためのチェックシートです。来客一人毎に斜線を入れるだけで、時間毎と男女別に来客状況を把握することが出来ます。
点検用チェックシート
点検・確認を目的にしたチェックシートです。
忘れてはならないことの項目、正しく行われているかの基準等を明確にしてチェックシートを作ります。チェックにおいては、これらの項目すべてについてチェックを行い、その記録が残るようにすることがポイントです。
次の例は退社時の点検チェックシートです。点検忘れを防ぐことが出来ます。
使用メリット
- 同じ基準でデータが取れるので、ばらつきがない。
- 数値データをいちいち書き込まなくても良い。
- 分析を行わなくても状況が一目でわかる。
- 簡単なチェックリストでも重大なミスを防げる。
作成例
- 次は記録用チェックシートの例です。不良内容に区分された発生件数が、記録できています。
- 次は点検用チェックシートの例です。回収漏れや回収状況がはっきりして、必要な処置が決まります。
(この項終わり)