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複数ページを持つフォーム(タブコントロールを使う)
ここで学ぶこと
①情報数が多い場合のフォームの形態について
②タブコントロールについての知識
③タブコントロールを使用したフォームの作り方について
1.タブコントロールと使用するメリット
データベースでは大きな情報量を安定した環境で扱うことが出来ます。しかし画面(フォーム)に表示する情報量が多いと問題も出てきます。
それは①フォーム内に情報が収まらない②必要な情報がどこにあるかわかりにくいなどです。 この問題を解決する一つの方法は、情報をページ分けして区分してしまうことです。そしてツールボックスのタブコントロールを使うことで実現できます。
タブコントロールは複数のページを持つことが出来るツールです。タブ選択により表示を切り替えることが出来ます。フォーム上にタブコントロールを設置して、情報をタブ毎に整理して掲載するようにします。(下図)
(情報の整理)
次は情報の整理の例です。基本情報① 個人情報② 勤務先情報③ その他④に分けてみました。こうした区分にページを分けて表示すれば、とても分かりやすくなります。
次からタブコントロールを持つフォームの作る手順です。
2.単票形式フォームの準備
- 機能の効果を見るために「T_名簿」テーブルにフィールドを追加しておきましょう。追加フィールドは「勤務先名称」「勤務先郵便番号」 「勤務先住所」「勤務先電話番号」の4フィールドです。
- 「T_名簿」テーブルを元に「オートフォーム:単票形式」で自動作成しました。まずは保存しておきましょう。名前は「F_名簿(タブ付き)」としました。
- フォームの情報を見てみると、個人の住所と勤務先の情報が含まれています。これを「住所関係」と「勤務先関係」に分けて表示するほうが見やすくなりそうです。また氏名などは両方に表示したほうが良いですね。この情報を「メイン」としましょう。
- 次のように「メインの情報」、「住所情報」、「勤務先情報」に分けて整理しました。
・メインの情報: 番号、名前、フリガナ、会員区分、入会年月日
・個人情報: 性別、郵便番号、住所、電話番号、備考
・勤務先情報: 勤務先名、所属部署、役職、勤務先電話
- 現在のフォームをタブコントロールを持つフォームにする準備です。まずフォームをデザインビューに切り替えます。
そしてメイン情報にする[番号] [名前] [フリガナ] [メインの情報]「会員区分」「入会年月日」を残して他は削除します。
削除の方法は対象コントロールを選択して「DEL」キーで出来ます。下は削除後の画面です。
残ったフィールドの配置も変えてみました。
2.タブコントロールの追加
- フォームをデザインビューで開いておきます。ツールボックスアイコン①でツールボックス②を表示します。
- タブコントロール①をクリック、続いてフォーム上でクリック②すると、タブコントロールが出来ます。③
- プロパティを表示し①、タブ上でクリックする③。プロパティの「書式」タブにある「標題」に名前を入力するとタブの標題が変わります。次のタブをクリックして同様に「勤務先情報」と入力します。
- これで「個人情報」と「勤務先情報」の2ページを持つタブコントロールができました。次は各ページ上へのフィールドの追加です。
3.フィールドの追加
二つのタブ上に先に区分したフィールドを追加します。
- まず個人情報タブを選択します。
- フィールドリストアイコン①でフィールドリスト②を表示します。
- 個人情報関係のフィールドを選択し、マウスでタブコントロール上にドラッグします(コントロールが黒く変化する)。これでフィールドが追加されました。位置や形状は好みに修正してください。
- つづいて勤務先情報も同じ要領でフィールドを追加しします。
4.使ってみる
- フォームビューに切り替えます。タブ選択を切り替えて表示を確認してみましょう。
- これで完成、フォームを上書き保存しておきましょう。