マイクロソフトアクセスで広がる世界

基礎から学ぶ

前へ 次へ

メニューフォームの作成

ここで学ぶこと
①メニューフォームの役割=システムを操作しやすくする
②メニューフォームの機能=ボタンひとつでフォーム等を開くことができる
③メニューフォームの作成手順

1.メニューフォームの役割と機能

メニューフォームは、フォーム上に機能を持ったボタンを配置して、ボタンひとつで目的の作業を達成させようとするものです。
システムにフォームやレポートが増えてくると、それらと目的の操作との関係が混乱してきます。メニューフォームを作り 操作名と機能ボタンを連動させることで、システムの操作はとてもわかりやすくなります。
またメニューフォーム自体はテーブルなどと結合しない「非連結」のフォームです。

2.フォームのベースを作る

ここでは、先に作った単票式フォーム「F_名簿」と表形式フォーム「F_名簿一覧」を開くメニューフォームを作ってみます。

  1. データベースウインドウでオブジェクト「フォーム」①で「新規作成」②をクリック。
  2. 新しいフォーム作成のウインドウが表示される。「デザインビュー」①を指定し、「基になるテーブル・・・」は空白のまま、「OK」をクリック。
  3. 既定サイズのフォームがデザインビューで表示される。 既定サイズのフォームがデザインビューで表示される。
  4. プロパティウインドウを表示させ、「書式」タブ①を選択して、プロパティを下図のように設定する。 変更点のポイントは 「スクロールバー」「レコードセレクタ」「移動ボタン」「境界線スタイル」の4項目。
    これらの変更は、メニューフォームには不要な機能と表示を省略してすっきりさせるために行うものです。
  5. 続いてフォームの大きさ設定です。現在の大きさは高さ3センチ、幅10センチです。高さが小さいので6cmに拡大しましょう。
    高さは詳細セクションのプロパティにあります。フォームの詳細セクションをクリック①すると、プロパティが詳細に変わるので②、 高さを「3 cm」から「6 cm」に変更します③。これでフォームのベースができました。ちなみにフォームの「幅」設定はフォームのプロパティにあります。

次はベース上にコマンドボタンを設置しよう。コマンドボタンはボタンに処理命令の機能を持たせたものです。特定のフォームやレポートを開かせたりできます。 処理機能を持たせるのもコントロールウイザードを使えば簡単です

3.コマンドボタンの設置

まず単票式フォーム「F_名簿」を開くコマンドボタンを設置してみよう。

  1. ツールボックスを表示させます。ツールボタンのツールボックスをクリックすると表示できます。他にメニューバーの「表示」メニューの中にも ツールボックス表示メニューがあります。
  2. コントロールウイザードを「ON」(くぼんだ状態)①にしてコマンドボタン②をクリックします。
    ツールボックスの形状や表示位置は自由に変えられます。
  3. フォームのベース上でクリックする①とボタンが作成され②、コマンドボタンウイザード画面が表示される③。
    「種類」を「フォームの操作」④、「ボタンの操作」を「フォームを開く」⑤を選択して「次へ」⑥。
  4. 「F_名簿」フォームを選択①して「次へ」②。
  5. 「全てのレコードを表示する」を選択①して「次へ」②。
  6. ボタンのデザインを決めます。ここでは文字表示にすることにして、「文字列」を選択①、入力部に「個人名簿を開く」と入力②して「次へ」③。
  7. ボタン名を「cmd_個人名簿フォーム」①とつけて「完了」②。
    前項で入力した文字はボタン上に表示される文字内容、今回つけた名前はボタン名です。この違いも覚えておきましょう。
  8. ボタンが作成された①。形状と位置は好みに調整しよう。プロパティウインドウを表示して「左位置」「上位置」「幅」「高さ」を任意に指定すればよい。②
    出来たら、フォームの保存をします。閉じるボタン③をクリック。
  9. フォームの保存ダイアログが表示されたら、「はい」①をクリック。
  10. フォームに判りやすい名前を付けます。「F_メインメニュー」と入力し①を「OK」クリック②。
  11. データベースウインドウにメニュフォームが登録されています。①

4.コマンドボタンを使ってみる

  1. データベースウインドウのフォームにある「F_メインメニュー」を選択し「開く」メニューでフォームを開きます。 「個人名簿を開く」ボタン①が付いたメニューフォームが開かれます。ボタンをクリックしてみましょう。
  2. コマンドボタンを作るときに指定したフォーム「F_名簿」が開かれました。このようにメニューフォームがあれば、簡単に目的の操作を達成できます。

5.コマンドボタンの追加

表形式フォーム「F_名簿一覧」も作ってあるので、コマンドボタンで開けるようにしてみよう。

  1. メニューフォーム「F_メインメニュー」をデザインモードで開きます。
  2. あとは前の第3項コマンドボタンの設置の手順に添って進めましょう。違いはNO.4の開くフォームの選択するときに「F_名簿一覧」を指定、 NO.6のボタンに表示する文字、 NO.7のボタン名です。
  3. 出来たボタンの大きさと位置を調整します。出来上がりのイメージはこのようになります。

6.タイトルの追加

メニューフォームにタイトルがないので、寂しいですね。どんなシステムかすぐにわかるように目立つデザインにしましょう。

  1. メニューフォーム「F_メインメニュー」をデザインモードで開きます。
  2. ツールボックスを表示させます。(第3項のNO.1を参照)
  3. ラベルコントロールをON(くぼんだ状態)①にして、タイトルを入れる場所でクリック②、続けてタイトルを入力します。ここでは「夢クラブ会員管理システム」としました。
  4. ラベルをデザインしましょう。ラベルを選択状態①にして、プロパティウインドを開きます。これでラベルのプロパティが表示されている状態となっています。
  5. プロパティの値を次のように変えます(オレンジ囲み部)。ここは好みに合わせて自由に変更してください。
  6. フォームビューに切り替えます。出来上がった状態です。

(この項終わり)

ページトップへ

前へ 次へ