マイクロソフトアクセスで広がる世界

基礎から学ぶ-Access 2013 版-

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第7節 フォームについて

ここで学ぶこと
①フォームの役割
②フォームの種類と形式

第1項 フォームの役割

フォームはデータベースを操作する際のインターフェース(手続きの窓)として使います。 データはテーブルに納められます。データの登録や更新・削除を行うのに、直接にテーブルを 開いてするとは実用的ではありません。データを正しく保持するには、間違いを防ぎ、 誤って削除をしたりしないようにする対策が必要です。また表示についても分りやすい デザインが求められます。フォームはこうした役割を実現することができるものです。
フォームには二つの種類があります。一つはテーブルに連結している「連結フォーム」、 もうひとつはテーブルとは連結していない「非連結フォームです」。
また、フォームの形式もデータの表示法によって「単票式フォーム」や「表形式フォーム」などがあります。

第2項 フォームの種類

  1. 連結フォーム
    連結フォームはテーブルにあるデータの表示用として、また新規データの登録、不要データの削除、修正等として使います。 データベースの操作ではテーブル(情報)を直接に扱わず、フォームを通して扱います。
    その理由として、フォームには二つの有効な機能を持たせることが出来るからです。第一点は「使いやすさの追求」です。 フォームに様々な機能やデザインを設定することで早く、誤りのない操作が可能となります。第二点は「データの安全管理」です。 表示専用フォームにすることで操作ミスなどによるデータ消失を防止できます。
  2. 非連結フォーム
    非連結フォームはメニューのようにボタン等を設置してデータベースシステムを操作するガイドとして使います。他のフォームを表示 させる命令、特別な計算を実行させる命令などをボタンや入力窓などを使って実行させます。この自由に作れるフォームの出来次第で、 分りやすいシステムかどうかが決まるでしょう。

第3項 フォームの形式

フォームには使いやすさを追求して様々な形式のフォームがあります。それぞれの特徴を考慮して使うフォームを決めていきます。

  1. 単票式フォーム
    一つのレコードのみを表示するフォームです。一つのレコードの多くの情報を表示するのに適しています。レコードの新規登録、修正、表示に使用します。
  2. 表形式フォーム
    複数のレコードを表示できるフォームです。レコードを比較したり、レコードを探したりするのに適しています。
  3. サブフォーム
    フォームの中に埋め込まれたフォームです。親フォームと連携することで、単票式フォームと表形式フォームの長所を合わせることができます。

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