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選択クエリーの作成

選択クエリはテーブルから任意のフィールドを取り出す機能です。 必要な情報のみを表示することができるので、すっきりとした分かりやすい フォームやレポートが作成できます。

クエリの基になるものは単一のテーブルばかりではなく、複数のテーブルを結合させて単一テーブルのように使うこともできます (リレーションシップ)。基になるものがテーブルのみでなく、クエリを基に新しいクエリを作ることもできます。

1.作成するクエリの仕様検討

クエリは元になるテーブル(もしくはクエリ等)が必要です。ここでは先に作成した[T_名簿]を利用します。

テーブル[T_名簿]には[番号]から[備考]まで10個のフィールドがあります。選択クエリを作成するには、まず含めるフィールドを 決めることです。決める基準は「クエリの使用目的な何か」ということから決定します。もし住所録を作りたいなら[郵便番号]と [住所]のフィールドは欠かすことが出来ませんね。

今回の例では、「会員の氏名一覧を作りたい。会員区分もわかるように。」とします。すると必要なフィールドは[氏名]と[会員区分] となります。しかし実用面を考慮すると次のフィールドは含めるべきです。一つは[番号]です。このフィールドは主キーとなっているので 必ず含めます。次は[フリガナ]です。選択クエリの結果を利用する際に並び替えが欲しくなるでしょう。その際はこのフィールドが必要です。

こうした検討を加え、[番号][氏名][フリガナ][会員区分]の4つのフィールドが対象となります。

2.クエリの作成手順

  1. データベースウインドウでオブジェクト「クエリ」で「新規作成」をクリックすると「クエリの新規作成」ウインドウ が表示されるので「選択クエリウイザード」を指定して「OK」をクリックします。
  2. 選択クエリウイザードが表示される。「テーブル/クエリ」で[T_名簿]を指定し①、「選択可能なフィールド」にあるリストから フィールドを選択して②「>」ボタンをクリックすると③、「選択フィールド」へ移ります④。目的のフィールドが右に入ったら、 「次へ」をクリックします⑤。
  3. クエリの名前をつけます①。クエリはここで付与した名前で保存されます。あとでクエリを利用する場合に備えて分かりやすい名前に しておきます。そして「完了」をクリックします。③
  4. 作成したクエリが表示されました。指定したフィールドのみが表示できています。クエリの完成です。
  5. クエリを閉じます。データベースウインドウに作成したクエリが表示されています①。
    尚、データベースウインドウ上部にクエリ操作の ツールバーがあります②。「開く」はクエリの表示、「デザイン」はクエリの編集、「新規作成」は新しいクエリの作成を行うものです。

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