企業が存続してゆくためには特徴が不可欠です。特徴には事業自体と企業の文化面の二面があります。総務部門には、 この文化面を築き上げて統一性ある企業を作り上げる役割があります。そこには二つの目標と実践の課題があります。
経営者が持っている経営の理念を、実現する手段を考えることです。経営理念は企業が存続してゆくために必要な 特徴を作り上げる基盤です。また企業が社員という人の組織により機能して上で、社員の意欲を生み出す源泉なの です。ゆえに理念と現実のギャップを把握して、常に埋めてゆく活動が求められます。また現在は見えていない ギャップも、社会の価値観は常に変化してギャップを生み出されてきます。
企業は人を雇用して組織的に機能させることで成り立っています。その単位となる社員が、どのような気持ちで働いて いるのかということは重要なことです、短いスパンでは見落とされがちですが、小さくみては誤ることになります。 この働く意義を感じる対象は、企業の文化であり企業の価値観なのです。
企業自体の文化として、企業の行動基準や表現スタイルを決めること。次に社員のレベルのことも作り上げる必要 があります。それは服装、挨拶・行動、意欲、心構えなどの基準です。企業には大きな裁量権があります。 コンプライアンスを保てば、企業文化として何を規範とするかの殆どを決定できます。それが企業理念を実現し、 社員の意欲を向上させるものであるかどうかのみが成否の答えです。